スタッフ blog
お知らせ & 最近の出来事
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最近読んだ本に、人は正義を感じると脳内でドーパミン(快楽物質)が分必される、とありました。
これは、ドラッグ、ギャンブル、セックスと同じだ、と。
何となく感じていましたが、眼からうろこが落ちましたね。
今の異常な日本型不寛容社会の原因はこれか!
ここ数年は不倫。直近ではコロナによる活動自粛やマスク着用。
多数派じゃない場合、人生終わるくらいの勢いで滅茶苦茶に叩かれるのを見たことある方も多いのではないでしょうか。
これらは基本的に、深く考えない人たちに正義が分かりやすいからでしょう。
なぜ自分が正義であるかの理由が簡単にいくらでも思いつきます。
しかも多くの人が自分と同じ意見です。
だから自分は正義で、そうでない人を叩いてもいいんだ!と思い込み、ドーパミンが分泌されて快感を覚えている。
普段、色々と抑圧されていてストレスフルな人が、ドラッグという違法行為ではなく、お金も時間もかかるギャンブルでもなく、煩わしいコミュニケーションが必要なセックスでもなく、簡単にドーパミンを分泌し、快楽を得るには【正義】なのでしょう。
快楽や快感は「慣れ」が起きるので、さらにエスカレートしていく。
当事者や相手の立場を思いやる気持ちを持てないことと、多様性の欠如による短絡思考。
そして多数派で【正義】を感じてドーパミン。
これが日本型不寛容社会の正体でしょう。
近所では、大船あたりでクルーズ船を降りてそのままスポーツクラブに行き感染を引き起こしたとされる男性にもの凄い非難が集まっています。
ちょこっと便所の落書き(ネット上の無記名の書き込み)を見たら、氏名を公表しろとか、傷害罪だとか騒いでいます。
確かに、下船の際、不要不急の外出を避けるよう言われていたにも関わらず人の多い所へ外出し、結果、二次感染を引き起こしたのは本人の自覚と配慮が足りない所があったと言えると思います。
しかし、もし自分がその方の立場なら検査は陰性での下船、長い間船内に拘束され、満足にお風呂も入れなかったかもしれず、やっと娑婆に出て広いお風呂に入りたくなるのも当然です。
結果として二次感染を引き起こしてしまいましたが、それは元気に検査陰性で下船した時には予見できないと思います。
極悪人みたいな言われ方をしているのは、まさに不寛容社会そのものだと感じます。
スポーツクラブ関係者や、実際に二次感染した方が恨み節を言うのはある程度仕方ないと思いますが、無関係の他人に避難されるのはおかしい。
世の中に100%正しい、なんて事はありません。
せいぜい、生まれ来た肉体はいずれ滅びる、という事くらいでしょうか。
つまらない【正義】で快楽を得るのは、私は慎みたいと思います。